中国から日本へゴルフボールを輸入する場合、ドア・ツー・ドアの目安は船便(LCL/混載)で7〜14日、航空便で3〜6日です。港湾混雑・税関検査・内陸輸送距離、そしてCFSカット日や配達枠で±数日ぶれます。
結論は次の5点です(目安は2026年1月時点の公開情報・実務慣行を整理)。
- 中国→日本のドア・ツー・ドアは、船便(LCL/混載)で概ね7〜14日、航空便で3〜6日が目安。
- 近距離でも差を作るのは、航海/飛行より通関+ハンドリング(CFS・保安・配達枠)。
- 運賃は基本「空>海」。航空は課金重量(実重量/容積重量の大きい方)で跳ねやすい。
- 初輸入の稟議は、DDPを「買主名義/売主名義」の2案で比較し、総到岸コストを固定化すると通りやすい。
- 2026年春節(2/17、休暇2/15〜2/23)前後は+7日の安全日数を置くのが現実的。
中国→日本の船便・航空便は何日かかる?
中国主要港→日本は船便(LCL/混載)7〜14日、航空3〜6日が目安です。港湾混雑・検査・内陸距離に加え、CFSカット日や配達枠で伸びます。 港が近くても、日数は「通関+地上作業」で決まります。ドア・ツー・ドアを工程に分けると、遅延の当たり所が見えます。
工程は次の6つです。
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中国集荷
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輸出通関
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CFS/港待ち
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航海/飛行
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日本通関
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国内配送
港‐港が短くても、LCLはカット日と混載の都合で待ちが出やすく、航空も保安検査や仕立て(地上オペ)で詰まる場合があります。納品先が本州か離島か、港/空港の混雑、税関検査の有無でブレる前提を置くのが安全です。原因の後追いは、Tracking No.に加え「CFSカット日」「滞留(dwell)」「通関ステータス」を揃えると切り分けやすくなります。
| 項目 | 船便(LCL) | 航空便 | 伸びやすい要因 | 対策 |
|---|---|---|---|---|
| 集荷〜輸出通関 | 1〜3日 | 1〜2日 | 書類不備、集荷距離 | インボイス/PLを先に確定 |
| 港/空港待ち | 1〜4日 | 0〜2日 | カット日、混載待ち、保安 | 締日確認、前倒し搬入 |
| 国際区間 | 2〜4日 | 1日級 | 天候、運航変更 | 複数便の選択肢を確保 |
| 日本通関 | 1〜3日 | 1〜2日 | 検査、品目確認 | HS想定と資料添付 |
| 国内配送 | 1〜3日 | 1〜2日 | 配達枠、離島 | 納品先条件を先出し |
結論:工程分解で「詰める場所」を決めると、稟議の説明が安定します。
✔ 正しい理解 — 出航が早い=到着が早い、ではありません
CFS締日、通関、配達枠が数日単位の差を作ります。出荷地と納品先で標準時間を置くのが実務的です。
✘ よくある誤解 — 中国は近いから船便はいつもすぐ届く
港‐港が短くても、混載待ちや検査で伸びます。出荷地(例:寧波/青島/厦門)と納品先条件を先に固めます。
船便vs航空便、コスト最適化はどう決める?
急ぎ(欠品・販促締切・サンプル)は航空、定期補充・コスト優先は船便が基本です。比較は課金単位(CBM/kg)に加え、混雑や検査での+数日も織り込みます。 体積と重量が分かれば、見積比較の軸はほぼ決まります。コスト差は「単価」より「課金の土俵」で生まれます。
船便LCLはR/T(容積m³または重量tの大きい方)で課金され、CFS/THCなど付帯費が効きます。航空は課金重量=max(実重量, 容積重量)が基本で、軽くて嵩張る貨物ほど不利です。ゴルフボールは高密度なので実重量が勝ちやすい一方、数量が増えるほど「kg単価×個数」が効いて総額が膨らみます。まず外箱寸法と総重量で、空と海を同じ口径で並べます。
| モード | 目安納期 | 課金の考え方 | 向くケース | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 船便(LCL) | 7〜14日 | 容積m³/重量tの大きい方 | 定期補充、コスト優先 | カット日次第で+数日 |
| 航空便 | 3〜6日 | 課金重量=max(実, 容積) | サンプル、欠品回避 | 繁忙期は上振れしやすい |
| 分納 | 先行3〜6日+残7〜14日 | 一部のみ空+残り海 | 締切が硬い販促 | 仕様/梱包を二重管理 |
なぜゴルフボールは「空でも高い」ことがある?
航空は容積重量(例:cm³÷6000や÷5000)で課金が決まり、条件次第で実重量より大きく見積もられます。サイズ確認が先です。
関税・輸入消費税:到岸コストを見える化する
ゴルフボール(HS 9506.32)は無税扱いのケースが多く、主役は国際運賃+各種チャージ+輸入消費税(原則10%)です。公的資料で品目確認しつつ、内訳で比較します。 見積は「一式」ではなく、項目別に分解するとズレが減ります。到岸コストの基本は、商品代+(中国側費用)+国際運賃+(日本側費用)+税です。
LCLはCFS/港湾チャージが積み上がりやすく、航空は保安・燃油などの係数が効きます。輸入消費税の処理は、名義と証憑の残り方に左右されるため、インボイス/パッキングリスト/輸入許可書などの書類フローを最初に合意しておくと詰まりにくくなります。DDPでも内訳を開示してもらい、税金立替の精算方法までセットで確認すると、稟議の耐性が上がります。
| 費用項目 | 発生場所 | 見積で確認 | 変動要因 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 国際運賃 | 国際区間 | 課金単位/重量/容積 | 需給、繁忙期 | 空は上振れしやすい |
| CFS/港湾等 | 中国/日本 | 何が含まれるか | 混載、混雑 | LCLで効きやすい |
| 通関関連 | 中国/日本 | 申告条件/検査対応 | 品目、資料 | HS想定と資料添付 |
| 国内配送 | 日本国内 | 配達条件/時間帯 | 距離、離島 | 納品先で差が出る |
| 輸入消費税 | 日本 | 名義/証憑の残し方 | 課税価格 | 社内処理と連動 |
初輸入で選ばれる仕向地持込渡し(DDP)の要点
DDPは輸送・通関・税金立替・国内配送を束ね、総到岸コストを固定化しやすい条件です。要点はIOR名義と証憑設計で、買主名義通関/売主名義通関を分けて比較します。
DDPを「丸投げ」にしないための確認点を示します。
DDPの価値は、見積が一本化されることにあります。
一方で会計処理まで含めると、輸入消費税の扱いは証憑(輸入許可書など)が買い手側に残る設計かが要点です。
実務では、DDPでも「買主名義で輸入(IOR=買い手)+税金は立替精算」のように、名義と負担を分けて事故を減らします。売主/代理名義で輸入すると、買い手側の処理が詰まる可能性があるため注意が必要です。
稟議向けには、DDPを名義違いで2案提示し、差分を表で説明できる状態にします。最終的な会計・税務判断は、顧問税理士・通関業者での確認が安全です。
| 条件 | DDP(買主名義) | DDP(売主名義) | CIF | 買い手の作業/リスク |
|---|---|---|---|---|
| 総到岸コスト | 固定しやすい | 固定しやすい | 変動しやすい | 稟議の説明難度が変わる |
| IOR(輸入者) | 買い手 | 売り手/代理 | 買い手側で手配 | 証憑・控除の論点が出る |
| 日本側費用 | 見積に内包 | 見積に内包 | 別立てが出やすい | 隠れ費用の確認が要る |
| 書類の残り方 | 整えやすい | 整えにくい場合 | 自社設計しやすい | 事前合意が必須 |
✔ 正しい理解 — DDPは一本化だが、名義設計が要です
DDPでもIORを誰にするかで、輸入許可書などの証憑が買い手に残るかが変わります。稟議は固定費化、実務は証憑整合で詰めます。
✘ よくある誤解 — DDPなら全部お任せで会計も問題ない
名義と書類が噛み合わないと社内処理が止まります。DDPは買主名義/売主名義を分けて比較できる形にします。
【2026年版】春節・繁忙期はいつ?発注のベストタイミングは?
遅延最大は春節前後で、2026年は春節当日2/17・休暇2/15〜2/23が目安です。前後は+7日の安全日数を置くと計画が崩れません。
止まるのは工場だけではなく、物流側も詰まりやすくなります。
春節前は駆け込み出荷でカット日・ブッキングが詰まり、明けは立上げで通関/配送が滞りがちです。
B2Bは必要納期から逆算し、(製造LT)+(検品)+(国際輸送)+(通関)+(国内配送)+安全日数で発注日を決めます。製造LTは仕様、ロゴ方式、数量、検品レベルで変動するため、目安は「数週間単位」で置き、見積段階で工程表(いつ確定し、いつ検品し、いつ船積み可能か)を提示してもらうと安全です。2024年11月には、年末前の航空スペース逼迫で運賃が上振れし、予算超過になった実例もありました。繁忙期は「近いから間に合う」を前提にしないほうが堅実です。
✔ 正しい理解 — 春節は工場だけでなく物流も止まりやすい
倉庫・トラック・港/航空の枠が同時に詰まります。前後に安全日数を足すと納期説明が安定します。
✘ よくある誤解 — 休暇が終わればすぐ通常運転に戻る
立上げは人員や資材が揃うまで時間がかかります。国内で必要な締切日を先に固定し、逆算で動きます。
失敗しない中国メーカー選びは?検品と物流のチェックポイント
納期トラブルの多くは仕様の曖昧さ、検品基準の不一致、出荷前の手戻りで起きます。発注時に検品と物流条件(締日・梱包・書類)を固定します。
価格よりも、返信の速さと論点整理が事故率を下げます。
B2Bは「出荷前検品→不具合時の再製/差替→船積み可否」まで工程に入れると強いです。認証(USGA/R&A等)は能力の目安になり得ますが、更新有無だけで品質を断定しない視点も必要になります。見極めは、サンプル、検査データ、仕様の確認力で行うのが現実的です。工場は複数エリアに分布し、出荷港までの内陸輸送や繁忙期の手配力で差が出ます。断定よりも、見積回答に工程表(製造・検品・出荷予定)と、証拠の出し方(写真/動画/数値)を添えて出せる相手を優先すると、交期も書類も詰まりにくくなります。
| チェック項目 | 合格基準例 | 証拠(写真/動画/数値) | 責任分界 | NG時の処理 |
|---|---|---|---|---|
| ロゴ/印刷 | 位置ズレ許容、色差基準 | 拡大写真、擦過動画 | 工場 | 再印刷/差替 |
| 外観/塗装 | ブツ/ムラ基準 | 抜取写真 | 工場 | 再塗装/差替 |
| 寸法/重量 | 規格内の範囲 | 計測表 | 工場/検品 | 選別/再製 |
| 梱包 | 破損ゼロ設計 | 箱仕様、落下想定の説明 | 双方 | 外箱/緩衝材変更 |
| 書類 | インボイス/PL一致 | 書類ドラフト | 双方 | 修正後に通関 |
よくある質問
船便(LCL)は最短で何日?
最短でも工程があるため、港‐港の短さだけでは決まりません。実務は7〜14日を基準に、安全日数を加えるのが安全です。
解説:LCLはカット日、CFS混載、税関検査で+数日が起きる前提になります。原因を後追いできるように、Tracking No.だけでなく「CFSカット日」「港/空港の滞留(dwell)」「通関ステータス」をセットで控えると切り分けが早いです。遅れが“港待ち”なら前倒し搬入、“通関”なら資料添付、“国内配送枠”なら納品条件の先出しが次回対策になります。
航空便はどれくらい高い?
航空はkg課金が効き、繁忙期は一気に上振れします。課金重量(実/容積)を先に試算すると予算が守りやすいです。
解説:外箱寸法と総重量が分かれば、空と海の概算比較ができます。特に航空は課金重量=max(実重量, 容積重量)なので、見積依頼時に「外箱サイズ(縦×横×高さ)」「総重量」「箱数」を先に固定するとブレが減ります。年末や大型連休前はスペースが詰まりやすいので、締切が硬い場合は“分納(先行分だけ空+残り海)”も含めて許容コストを会議で合意しておくと稟議が通りやすくなります。
DDPとCIFの違いは?
DDPは到着後費用まで込み、CIFは日本側費用が別立てになりやすい条件です。内訳提示で差が見えやすくなります。
解説:稟議はDDPの固定性が強い一方、IOR名義や証憑の設計は事前合意が必要です。DDPでも買主名義通関かどうかで社内処理が変わるため、名義違いの見積を並べて比較できる形にします。
関税はいくら?RCEPで変わる?
HS 9506.32は無税扱いの掲載例があり、差が出やすいのは消費税と諸チャージです。最終は品目確認が必要になります。
解説:税率そのものより、課税価格の作り方(何を含めるか)が総額に効きます。インボイスの記載、運賃と付帯費の扱い、名義と証憑の残し方まで含めて、通関業者と口径を合わせると後戻りが減ります。
中国工場の春節休みはいつ?
2026年は2/15〜2/23が休暇の目安で、前後は物流も止まりやすいです。必要なら+7日の安全日数を置くと崩れません。
解説:出荷停止だけでなく、トラック、港、航空スペースの逼迫が重なります。必要な国内締切日を先に固定し、製造LTと検品を含めて逆算します。安全日数を削るほど、空輸に寄って総コストが膨らみやすくなります。
個人輸入と法人輸入の違いは?
法人は会計・税務(証憑保存、控除可否)まで前提に設計する必要があります。輸入者名義と書類フローを先に固めます。
解説:輸入者名義、書類の保存、社内の処理フローが曖昧だと、納期より先に社内処理で止まります。DDPを使う場合でも、名義と証憑がどう残るかを合意し、内訳が比較できる状態にしておきます。
まとめ
結論は「急ぎは航空・基本は船便」「初輸入はDDPで総到岸固定」「春節前後は安全日数を厚く」です。比較は内訳・名義・証憑まで揃えてはじめて成立します。
実務で使えるチェック項目だけ残します。
納期は工程分解で管理し、コストは内訳と課金単位で管理し、リスクは繁忙期カレンダーで管理します。DDPは「事故らないDDP」にするため、IOR名義と証憑設計まで含めて条件化するのが要点です。
- 外箱寸法(縦×横×高さ)と総重量(実重量)
- 希望納期(日本国内で必要な日)と納品先(地域/離島の有無)
- 仕向地持込渡し(DDP)の場合
- 買主名義通関/売主名義通関を2案で比較できること
- 書類(インボイス/PL/輸入許可書など)の名義と保存の流れ
- 仕様確定日と検品条件(合格基準、証拠の出し方、NG時の処理)
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