結論:販促・練習は中国が有利、ツアー級品質・最短ロゴは米国が有利。用途とKPI(単価・納期・MOQ・品質)で選び分けます。
結論:米国と中国どちらが有利?(用途別に最適化)
用途で決まります。ツアー級の手触り・一貫性・既製球+ロゴの短納期は米国が優位、2片Surlynの単価・小口柔軟性・多包装は中国が優位です。販促・練習=中国、ブランド背書き・大会ギフト=米国が合理的です。
用途別の即断表(まずは方向付け)
| 判断軸 | 推奨委託先 | 根拠(要点) | 概算単価(JPY/球, 工場端) | 目安交期 | 最終判断の勘所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 販促(ノベルティ) | 中国 | 2片Surlyn量産・小口柔軟 | 65–95 | 12–18日 | 1色移印+白箱で低単価化 |
| 練習・リテール入門 | 中国 | コスト・在庫組成が容易 | 65–95 | 12–18日 | 欠陥率と清漆を要確認 |
| 大会・ツアー級ギフト | 米国 | 多層PUの一貫性・背書き | 260–360(3層PU) | 既製球+ロゴ5–10日(フルOEM4–8週) | 既製球活用で納期短縮 |
| 企業VIPギフト | 米国 | 清漆耐久・印刷精度 | 260–360(3層PU) | 5–10日 | 色再現・版ズレ基準を事前定義 |
| EC販売のSKU拡張 | 中国 | カラー/包装バリエーション | 65–95 / 165–230 | 12–30日 | 梱包同梱物とJAN管理 |
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
✔ 正しい理解 — 用途で最適解は変わる(ツアー級=米国、販促/練習=中国)
手触り・一致性・既製球+ロゴの最短納期は米国、単価と小口柔軟性は中国が有利です。
✘ よくある誤解 — 米国は常に最高・最短
フルOEMでは4–8週かかることがあり、最短は既製球+ロゴに限られます。
早見表:価格・品質・納期のまとめ
まずはこの1枚で即決。用途別に推奨国・単価帯・交期・注意点をまとめました。
| 用途 | 推奨 | 単価帯(JPY/球, 工場端) | 交期目安 | 注意点 | 最適化ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 販促 | 中国 | 65–95 | 12–18日 | 1–2色印刷に限定 | 白箱/ネット袋で圧縮 |
| 練習 | 中国 | 65–95 | 12–18日 | 欠陥率・清漆確認 | AQLと写真検収 |
| 大会 | 米国 | 260–360 | 既製球+ロゴ5–10日 | モデル在庫必須 | 版下を即ロック |
| VIP | 米国 | 260–360 | 5–10日 | 色再現・刷り直し条件 | ΔE/位置ズレ規定 |
| EC | 中国 | 65–95 / 165–230 | 12–30日 | 多SKUの表示管理 | JAN/原産国統一 |
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
コスト差は?(内訳・電力・人件費・材料)
2片Surlynは中国¥65–95/球・米国¥115–165/球、3層PUは中国¥165–230・米国¥260–360が目安です。差は人件費(米国が約2–3倍)、PU工程の歩留まりと清漆工数、さらに印刷/包装で+¥10–40/球まで拡大します。前提(既製球+ロゴ/フルOEM)で費目配分も変わるため、見積条件の固定が不可欠です。 既製球+ロゴやフルOEMの別で費目配分も変わります。
見積根拠の可視化
| コスト項目 | 中国(目安) | 米国(目安) | 注意点 | 推奨 |
|---|---|---|---|---|
| 材料 | 低〜中 | 中〜高 | PU原料と清漆で差 | PUは歩留基準を明記 |
| 人件費 | 低 | 高 | 工程数が多いと差拡大 | 工数の標準時間を確認 |
| 電力 | 低〜中 | 中 | 州差あり | 乾燥・焼付の時間管理 |
| 良率 | 中 | 高 | PUは差が出やすい | 合格基準値を契約書化 |
| 印刷・包装 | 低 | 中〜高 | 版代・白箱・PETで差 | 1色・白箱で圧縮 |
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
✔ 正しい理解 — 工数・歩留まり・清漆・印刷包装が単価差を決める
差は人件費だけでなく、PUの清漆工程や良率、印刷・包装仕様で大きく変動します。
✘ よくある誤解 — 電力単価は国ごとに一律
米国は州差、中国も省・時間帯で差があり、エネルギー原単位で評価する必要があります。
2片Surlynの原価分解
材料30–45・人件6–12・能耗3–6・塗装8–12・費用8–16(JPY/球)が主要構成。型費は50万球で償却を前提に、版代は別精算が一般的。販促案件は白箱+1色移印で総額を抑えます。
3層PUの原価分解(塗装/清漆含む)
PUは材料90–130・塗装/清漆20–30(中)/30–45(米)・良率20–36(中)/50–70(米)が効きます。鋳込みPUの均一性と耐磨清漆が価格差の背景。高湿期は清漆の歩留注意です。
ロゴ印刷・包装コスト差(1–2色基準)
印刷は中国¥4.5–10/米国¥12–23、包装は白箱(中国¥8–15/米国¥18–35)などで差が出ます。販促は白箱/ネット袋が定石、VIPギフトは化粧箱だが単価上昇に注意。
品質・一貫性はどちらが優位か?
ツアー級PUは米国が一貫性・清漆耐久・短尺スピンで優位。2片Surlynでは中国の欠陥率が近年改善し、中上位工場は国際一線に接近。極限一致性は米国、コスト妥当性は中国が強みです。 2片(Surlyn)と3層(PU)で管理項目が異なります。そのため、販促/練習はコスト最適の中国、ツアー/ギフトは一致性重視の米国と割り切るのが実務的です。
品質の見える化
| 観点 | 米国 | 中国 | 評価基準 | 推奨 |
|---|---|---|---|---|
| 3–5層PUの均一性 | 高 | 中〜高 | 重量/硬度/初速分散 | 大会・ギフトは米国 |
| 清漆耐久 | 高 | 中〜高 | 擦過・黄変 | 高湿期は乾燥時間増 |
| 印刷精度 | 高 | 中〜高 | 位置ズレ/にじみ | 版数を絞る |
| 2片Surlynの良率 | 高 | 中〜高 | 欠陥率% | 上位工場を指名 |
| バラツキの制御 | 高 | 中 | ロット間差 | 受入検査を標準化 |
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
リードタイムと繁忙期リスクは?
米国は既製球+ロゴで5–10営業日が最短、フルOEMは4–8週です。中国は2片12–18日、3層PU20–30日(加急7–10日)が目安。繁忙期(3–6月/9–11月)は在庫確保と版下確定がボトルネックになりやすく、工程表・在庫確認を先行させると遅延を抑えられます。 既製球+ロゴやフルOEMの別で手配設計が変わります。
工程ごとの見える化
| 地域 | 2片Surlyn | 3層PU | 旺季 | 加急可否 | 推奨 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中国 | 12–18日 | 20–30日 | 3–6/9–11月 | 可(7–10日) | 事前に版・包装を確定 |
| 米国(既製球+ロゴ) | — | — | 3–6月 | 可(枠依存) | モデル在庫確認が鍵 |
| 米国(フルOEM) | 4–8週 | 5–8週 | 3–6月 | 限定的 | 年度計画で線取り |
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
✔ 正しい理解 — 最短は既製球+ロゴ(5–10営業日)
在庫モデルに限定し、版下確定と在庫確保が前提です。繁忙期はこの方式が最も確実です。
✘ よくある誤解 — フルOEMも同じスピード
フルOEMは4–8週が一般的で、清漆や養生など動かせない工程があります。
3000球ケースの工程別所要目安
版下確定→校正(デジ校)→量産→塗装→印刷→養生→包装で、中国2片は約12–18日、PUは20–30日。米国既製球+ロゴは在庫確認→校正→印刷→出荷で5–10営業日が目安です。
校正(打样)~量産承認の圧縮術
版下ロック・色番号(PANTONE)・印刷面積を先に合意。デジ校でOKなら本機校正省略も可。清漆養生時間は短縮しすぎないこと(耐擦過低下のリスク)。
認証・適合(US/EU/JP)の違い
CE/PSEは原則対象外ですが、包装表示と化学物質(REACH/California Prop65等)の管理は必要。日本向けはJAN・原産国表示が基本で、企業ギフトは印刷品質保証の条項が効きます。 日本 輸入の表示・証跡は簡略だが更新管理が要点です。(2025年10月現在)
適合・証跡の抜け漏れ防止
| 規制・基準 | 対象 | 必要証跡 | 注意点 | 推奨 |
|---|---|---|---|---|
| REACH/Prop65 | 塗料・清漆 | 材料SDS/不使用宣言 | 更新頻度に注意 | 年次更新で継続管理 |
| 包装表示 | JAN/原産国 | ラベル校了 | 多SKUで混乱 | GS1と原産国統一 |
| 企業ギフト基準 | 印刷品質 | ΔE・ズレ許容 | 再印刷条件を契約 | 写真検収の導入 |
| 通関書類 | HS9506.32 | 原産地・数量 | スピアミス多発 | 事前分類で固定 |
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
包装・ラベリング要件の要点
JAN/原産国/注意書きの漏れが販売停止につながることがあります。SKU別の版下・ロット管理をテンプレ化し、棚割り変更にも対応できる表示体系を維持します。
化学物質・塗料に関する管理
SDS・不使用宣言・試験成績の更新日付を揃え、色替え時は増補。プロセス溶剤の管理もProp65観点で棚卸しておきます。
✔ 正しい理解 — 関税は0%でも輸入消費税10%が必要です
HS 9506.32(ゴルフボール)は日本関税率0%ですが、課税標準(CIF等)に対して消費税10%が課税されます。実務ではここを見落とすと合計見積がブレます。
✘ よくある誤解 — 「関税0%なら税金はゼロ」
消費税10%は別途必要です。課税事業者であれば仕入税額控除の対象になり得ます。
供給安定性とサプライリスク
北米向けは米国内生産が有利(物流短縮)。中国は外販規模が大きくコスト優位だが、為替・海運・通関の影響を受けやすい。日本向けは両国実績あり、分散発注+在庫ポリシーで安定化します。見積段階で決済通貨/為替条項と分納条件を固定すれば、遅延・コスト揺れを抑えられます。**
リスクと緩和策
| リスク | 発生源 | 影響 | 緩和策 | 決済通貨/為替条項 |
|---|---|---|---|---|
| 航路混雑 | 海運 | 遅延・コスト増 | 早割・分納 | USD建・¥±5%乖離で再協議/為替予約可 |
| 為替変動 | JPY/USD | 見積乖離 | 為替条項 | USD建・四半期レート固定 |
| 繁忙期逼迫 | 工場キャパ | 納期遅延 | 線取り・前払 | USD建・在庫先行で実績相殺 |
| 適合不備 | 表示・化学物質 | 販売停止 | 監査・SDS更新 | JPY建・ΔE/表示合致で検収 |
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
在庫戦略(既製球活用/分納)
既製球+ロゴを緊急在庫として使い、フルOEMは基幹SKUで回すハイブリッドが有効。分納でイベント期日を死守し、小口リピートで欠品を避けます。
通関/関税・為替の感応度
見積時にCIF+税の内訳、決済通貨・為替トリガー、港混雑時の振替条件を明文化。日本側の輸入実績モデルを例示すると通関が円滑です。
FAQ(価格・MOQ・物流・決済)
MOQはいくつから?
中国は1,000–3,000球、米国は既製球+ロゴで72球/型が一般的。 フルOEMは1万球~条件あり。中国は2片Surlynで小口に対応しやすく、SKU拡張にも向きます。米国フルOEMは配合・型の制約で閾値が高めです。
既製球+ロゴ最短は?
最短は5–10営業日です。 在庫モデル限定で、版下確定と在庫確保が前提。繁忙期は校正レス(デジ校)を使い、色番号と位置を先にロックすると安定します。
3000球の概算総額は?
2片Surlynなら工場端¥80–110/球が目安です。 1色移印・白箱前提で、CIF+輸入消費税10%を計上。3層PUは清漆・良率・印刷精度で感度が高く、VIP向け化粧箱は単価を押し上げます。
ギフト用パッケージ費は?
白箱が最安、化粧箱やPET透明は単価上昇が顕著です。 白箱¥8–15(中)/¥18–35(米)、化粧箱¥25–75(中)/¥55–120(米)が目安。見栄えは版数を抑えた高品位紙+内装で確保しましょう。
旺季の納期遅延対策は?
線取りと分納で“期日死守”が鉄則です。 既製球+ロゴで先行出荷、フルOEM分を追納。版・包装先決、素材先行手配、決済条件簡素化でボトルネックを外します。
日本向けの輸入実績/モデルは?
米国は多層PU、中国は2片Surlynが主軸です。 日本 輸入の実績モデルを添付し、JAN・原産国表示を整えると通関が円滑です。大会・ギフトは米国既製球、販促・練習は中国OEMが担います。
印刷色数や位置の制約は?
1–2色移印が最も安定です。 色数が増えるとにじみ・位置ズレ・コストが増大。球体の継ぎ目と清漆性状を踏まえ、ΔE・位置ズレ許容と再印刷条件を契約化します。
品質保証・再印刷の条件は?
ΔE・位置ズレ・欠陥率(AQL)を数値で合意します。 逸脱時の再印刷・交換範囲を契約に落とし込み、写真検収と到着時抜取を標準化。清漆は養生・保管条件も記録します。
注:単価は工場端・印刷1色移印・白箱・国際物流はCIF想定、税制は日本の輸入消費税10%別。数値は2025年10月時点の参考目安。
まとめ:用途別の最適選択
結論:“ツアー級の手触り・最小リスク=米国”、 “販促/練習のコスト最適=中国”。日本向けは輸入実績・在庫可用性・繁忙期を踏まえて、既製球+ロゴ(特急)とフルOEM(本命SKU)のハイブリッドが実務的です。最終判断はKPI(単価/交期/MOQ/品質)の合意票で固定し、繁忙期は前倒し線取りで失注を防止しましょう。
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