「少量×急ぎ=国内」「中〜大ロット×コスト最適化=中国EXW/ドアツードアDDP(通関・関税込の戸口配送)」を前提に、方式・費用・MOQ・納期を一望で比較し、最短ルートで意思決定できるよう整理します(価格・納期は2025年10月現在の目安)。
口径統一:国内=名入れ込み/球、海外=中国EXW/球。DDPは関税込(受け取り中心)。
ゴルフボール名入れ印刷とは?方式の全体像
名入れ印刷は既製ボールにロゴ等を載せる工程で、「パッド(移印)」「UV/デジタル直噴」「全周印刷(環状)」「デカール(水転写)」が主流です。用途・色数・面積・納期で方式を選び、入稿データと色基準を先に固めます。
できること/できないこと(ディンプル・全面ベタ・極小文字の限界)
写真・グラデはUV、ロゴ1〜2色はパッド、帯意匠は全周、微細多色はデカール(水転写)。全面ベタや極小文字はディンプル起因のにじみ・欠けが出やすいため、最小線幅0.2〜0.3mm以上・図幅上限を事前合意します。
方式別の向き不向き(コスト/再現性/良率/乾燥)
小面積×低コストはパッド、再現性・多色はUV/デカール、視認性は全周。乾燥・治具精度・歩留まり管理が結果を左右します。
| 方式 | 適用 | 長所 | 留意 | 概算単価(/球, 日/中) |
|---|---|---|---|---|
| パッド(移印) | 文字/ロゴ | 低コスト・段取り速い | 色数/面積制約 | 日本¥0〜50|中国¥3〜12 |
| UV/デジタル直噴 | 写真/多色/細線 | 全彩再現・試作迅速 | 前処理・硬化管理 | 日本¥60〜120|中国¥5〜12 |
| 全周印刷(環状) | 帯/腰巻 | 視認性・ブランド感 | 治具・良率に敏感 | 日本¥90〜180|中国¥8〜20 |
| デカール(水転写) | 微細多色 | 色安定・ディテール | 工程増・端部処理 | 日本¥60〜150|中国¥6〜15 |
✔ 基本の考え方 — 名入れは既製球への印刷が中心です
新規製造ではなく印刷工程が主です。用途・色数・面積・納期に応じてパッド/UV/全周印刷/デカールを選定し、Pantoneと入稿要件を先決すると誤発注を防げます。
✘ 誤解されやすい点 — 名入れ=オリジナルボール製造そのもの
国内=日本、海外=中国EXWの用語統一を守りましょう。自社ブランド化は中国EXWでの造球+印刷領域です。¥・営業日表記を遵守します。
名入れ印刷の制作手順(注文〜納品)
①仕様確定→②見積→③入稿→④校正→⑤印刷/乾燥→⑥検品→⑦包装/出荷。国内2〜6日(特急2〜4日)、中国20〜40日。校正と包装の先行手配で全体短縮。
必要情報:構造/数量/ロゴ面数・最大図幅・Pantone・希望着日
2ピースSurlyn/3ピースPU、1〜2面、最大図幅、Pantone、数量、着日、包装(3球袖/1ダース箱/PETチューブ等)を仕様台帳に整理。
校正の要点:ΔE・位置公差・最小線幅/サイズ合意
ΔE(文字≤2.0/写真≤3.0)、位置公差±0.5mm、最小線幅0.2〜0.3mmを数値で合意。首件承認(First Article)で量産条件をロックします。
✔ 基本の考え方 — 校正は品質リスクを下げる必須工程です
ΔE(文字≤2.0/写真≤3.0)・位置公差±0.5mm・最小線幅0.2〜0.3mmを合意し、デジタル→実物で首件承認を行います。必要なら口径リマインド(/球⇄/ダース)も明記します。
✘ 誤解されやすい点 — 校正を省けば必ず早く安くなる
国内=日本、海外=中国EXWの双方で再印刷や納期逸脱リスクが増えます。¥・営業日表記を守り、許容範囲を数値で取り決めます。
方式別の費用相場(/球)とコスト構成
価格は「本体+印刷+包装」。印刷/球の目安(日本/中国):パッド¥0〜50/¥3〜12、UV¥60〜120/¥5〜12、全周¥90〜180/¥8〜20、デカール¥60〜150/¥6〜15(2025年10月)。
※国内は/ダース加算の店舗が多いため、/球⇄/ダース換算を見積で明示し、口径を統一してください(例:両面+¥600/ダースは/球換算の参考値と区別)。
見積比較は/球へ正規化し、含まれる項目(本体/印刷/包装/輸送/税)を行頭に明記。
| 方式 | 日本(/球) | 中国EXW(/球) | 留意 |
|---|---|---|---|
| パッド | ¥0〜50 | ¥3〜12 | 面積・色数で変動 |
| UV/直噴 | ¥60〜120 | ¥5〜12 | 前処理・硬化 |
| 全周 | ¥90〜180 | ¥8〜20 | 治具・良率 |
| デカール | ¥60〜150 | ¥6〜15 | 工程追加 |
✔ 基本の考え方 — 日本価格と中国EXWは口径を揃えて比較します
国内は名入れ込み・/ダース加算が混在しがち、海外は中国EXW・/球が基本です。見積は/球へ正規化し、含有項目(本体/印刷/包装/輸送/税)を行頭に明記します(/球⇄/ダース換算を併記)。
✘ 誤解されやすい点 — 同じ/球表記なら条件も同じ
国内=日本、海外=中国EXWの条件差(EXW/FOB/CIF/DDP)を無視すると誤比較になります。¥・営業日表記を統一します。
MOQと印刷所要時間・納期の目安
国内は多くが12球以上で印刷1〜3日・全体2〜6日。海外(中国)は1,000〜3,000球起点(全周は1,000以上)・印刷2〜5日、造球を含む案件は20〜40日。
方式×MOQ×印刷時間の早見表
| 方式 | 日本MOQ/印刷 | 中国MOQ/印刷 |
|---|---|---|
| パッド | 12球以上/1〜2日 | 1,000〜3,000球/1〜3日 |
| UV | 12球以上/1〜3日 | 1,000〜3,000球/2〜4日 |
| 全周 | 12球以上(案件型)/2〜3日 | 1,000球以上/3〜5日 |
| デカール | 12球以上/2〜3日 | 500〜1,000球/3〜5日 |
繁忙期/連休のバッファ(+5〜10日)
8〜10月・春節前後は+5〜10日を見込み、包装Dieline先行と分納(空運先行+海運後追い)でリスクを平準化。
✔ 基本の考え方 — 特急は乾燥・検査の余裕を削ります
特急2〜4日では付着・耐擦過が不安定化しやすいです。用途共有と予備確保、受入基準(AQL 0/1/4)の明文化で運用を安定させます。
✘ 誤解されやすい点 — 特急でも通常と完全同等の品質になる
国内=日本、海外=中国EXWの双方で最低限の校正・首件承認は必須です。¥・営業日表記を遵守します。
使用シーン別の最適方式(選び方ガイド)
用途別に最適方式は異なります。コスト/納期重視ならパッド、小面積の写真表現はUV、帯意匠や視認性は全周、ギフトはUV+トップコートが安定解です。
コスト=パッド優先/納期=国内2〜6日/MOQ=大量は中国、を起点に用途で微調整。レンジ=パッド1色/大文字、記念・写真=UV、小面積の帯意匠=全周、企業大量配布=パッド優先。
| シーン | 推奨方式 | 理由/注意 |
|---|---|---|
| 練習場(レンジ球) | パッド1色(大文字・高コントラスト) | 低コスト・補充容易。濃色採用で視認性と耐汚れ。PUでも百格/溶剤の基準合意を。 |
| 公式/ブランド球 | パッド1〜2色/全周細帯 | 低干渉・位置精度。位置公差±0.5mmと最大図幅を契約に。 |
| 記念/ギフト | UV小面積+透明トップコート | 全彩再現。トップで耐擦向上、光沢/艶消しは好みに合わせる。 |
| 企業販促(大量) | パッド/全周 | 予算重視はパッド、ブランド訴求は全周。多SKUは型番管理で段取り損失を抑制。 |
補強ポイント(運用のコツ)
-
レンジ球の耐久設定:線幅太め・印刷面積を抑え、黒/濃紺など退色に強い色を採用。摩耗環境を踏まえAQLと補充ロットを計画。
-
ギフトの仕上げ:UV後に透明トップコート(クリア)を追加し、擦過・皮脂・清掃薬剤への耐性を向上。艶感は「グロス/マット」を選択し、サンプルでトーン確認。
国内発注と中国調達はどう違う?(費用・MOQ・納期を比較)
コストは中国が約1/3〜1/2、納期は国内2〜6日/中国20〜40日、MOQは国内12球〜/中国1,000球〜が目安です(2025年10月)。
コスト:中国≈国内1/3〜1/2
納期:国内2〜6日|中国20〜40日
MOQ:国内12+|中国1,000〜3,000+
| 産地 | 単価帯(/球) | MOQ | 納期 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 国内(日本) | ¥60〜180相当(印刷口径) | 12球以上 | 2〜6日 | 即日/3日出荷も現実的 |
| 中国EXW | ¥3〜20(方式依存) | 1,000〜3,000球 | 20〜40日 | 造球+印刷+包装を最適化 |
DDP対応工場なら輸入資格がなくても受け取りのみで運用可(関税・通関込み)。
✔ 基本の考え方 — DDPなら受け取り中心で直採が可能です
DDP(ドアツードア)は通関・関税・国内配送まで含む条件です。見積には条件と配送範囲、/球⇄/ダースの口径を明記します。
✘ 誤解されやすい点 — 輸入資格がないと中国から発注できない
国内=日本、海外=中国EXWの用語統一を守り、DDP可否を確認すれば受け取りのみで運用できます。¥・営業日表記を遵守します。
品質・再現性を守る基準(実務チェックリスト)
ΔE許容(文字≤2.0/写真≤3.0)、位置公差±0.5mm、最小線幅0.2〜0.3mm、百格/溶剤、AQL 0/1/4を契約化。デジタル→実物の二段校正で量産条件を擦り合わせます。競技用途はR&A/USGA規格(直径・重量・初速ほか)への適合確認を仕様・検査書に明記。
| 項目 | 推奨 | NG | 検査/判定 |
|---|---|---|---|
| データ | AI/PDF(アウトライン) | 低解像JPEG | 最大図幅・線幅明記 |
| 色 | Pantone+ΔE合意 | RGBのみ | 文字≤2.0/写真≤3.0 |
| 位置/サイズ | 公差±0.5mm | 指定なし | 首件承認・写真記録 |
| 付着 | 百格/溶剤 | 未試験 | 合格基準書・再印条件 |
| 外観 | AQL 0/1/4 | 基準不明 | 抜取水準と判定表 |
✔ 基本の考え方 — EXWは工場渡しで配達は含みません
輸送・通関・関税は買い手手配です。配達まで含めたい場合はDDPを選び、費用内訳と所要日数を明示します(/球⇄/ダース換算も統一)。
✘ 誤解されやすい点 — EXWでも自社まで届く
国内=日本、海外=中国EXWの条件差を混同しないでください。¥・営業日表記を徹底します。
中国から直接調達は可能か?可否・条件・リスク
可能。DDPなら通関・関税・国内配送まで一括で受け取りのみ。造球+印刷は20〜40日、印刷のみは2〜5日。数量の起点は1,000〜3,000球(全周は1,000以上)。繁忙期は+5〜10日を見込みます。
DDP見積チェック(①〜③)
① 口径統一:/球⇄/ダース、印刷方式・面数・色数、包装有無
② 通関費・税:HSコード、関税・消費税・通関手数料の内訳
③ 配送範囲:軒先/屋内搬入、時間指定、離島/遠隔地加算
分納シナリオ(①〜③)
① 空運先行+海運後追い:イベントを空運1,000球で死守、残りは海運で最適化
② 包装先行:包装のみ先手配し、印刷完了と同期(ボトルネック回避)
③ 造球先行:ロゴ確定遅延時は白球先行→治具確定後に一括印刷
✔ 基本の考え方 — 日本価格と中国EXWは比較条件を揃えます
/球に正規化し、含まれる項目(本体/印刷/包装/輸送/税)を行頭に明記します。必要に応じて/球⇄/ダースも併記します。
✘ 誤解されやすい点 — どちらも/球なら同条件だ
国内=日本、海外=中国EXWの条件(EXW/FOB/CIF/DDP)差異を無視すると誤比較に。¥・営業日表記の統一を徹底します。
まとめ
少量かつ期日が近いなら国内2〜6日で確実に、写真や多色もUV/デジタル直噴で対応可。中〜大ロットや全周・多SKUなら中国EXW/DDPが単価1/3〜1/2の現実解です。方式は用途×色数×面積×納期で選び、ΔE・位置公差・最小線幅・AQLを数値で契約化。競技用途はR&A/USGA適合を明記し、繁忙期は+5〜10日のバッファ、包装先行と分納で納期とコストを両立させましょう。条件(EXW/FOB/CIF/DDP)と/球⇄/ダースの口径を揃えれば、見積比較はブレません。
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